住宅ローンの返済が苦しくなったら
昨日に引き続き、住宅ローンの支払を減らす方法についてです。
返済額を減らすには
1.繰り上げ返済をする(返済額軽減型)
2.金利を下げてもらう
3.違う銀行の低い金利で借り換えをする
4.太陽光やリフォームローンも合わせて借り換えをする
5.期間を延長して借り換えする
6.リスケジュールをしてもらう
7.個人再生で他の債務を整理する
8.住宅を手放してしまう方法です。
 
などあり、昨日1~4まで説明しましたが、本日は5からです。
 
 
住宅ローンの支払いが苦しくなって、普通に借り換えをしてもその後の
返済が厳しい人の場合
 
その場合、個人情報を無傷に返済額を減らす方法は、5の期間を延ばして
借り換えをする事です。
 
そうすると例えば現在の返済額が残高2000万円で金利1.775%で
約10万円の場合期間を10年延長して0.775%に借り換えすれば
月々の返済額が6.5万円になります。
 
このようにして、借り換えをすると通常の借り換えよりも返済額が
抑えられます。
 
ただし、期間が延びますので通常の借り換えよりもメリットは少なくなります。
 
 
次に6のリスケジュールをしてもらう方法です。
 
リスケジュールとは、3年間金利だけの支払にしてもらう。という方法です。
 
こちらは、モラトリアム法ができてから(現在は終了していますが対応してくれる
銀行が多いです)結構簡単に引き受けしてもらえるようになりました。
 
リスケジュールをすると、その時は利息だけなど返済額が一時的に減りますが
ほとんどの場合、期間が延長されませんので終了後残った期間で今まで通り
元利均等で返済しないといけないので、今までの返済額より金額が増えますので
気をつけておきましょう。
 
また、こちらの方法も注意しないといけないのは、利用するとその後の借り換えが
難しくなります。
 
 
また先ほどの期間延長の借り換えと、このリスケジュールですが、
期間が延びた分、リスケジュールが終わったその後に返済がきっちり
出来るのか、事前に確認しておく事が大切です。
 
後の事を考えずに今だけ返済額を減らしても問題を先送りしたにだけになります。
 
そうなってしまっては、「定年後に住宅ローンが払えない。」
 
「リスケジュール終了後に返済額が以前より増えたので払えない。」
 
と言う事になってしうからです。
 
 
 
7の個人再生ですが、これは住宅ローンの返済を下げるのではなく
住宅ローン以外の債務を圧縮する方法です。
 
こちらは、裁判所に申請する制度です。この申請が通れば、住宅を
手放さず、今まで通り住宅ローンを払いますが他のローンの返済が
少なくなります。
 
住宅ローンの支払いが厳しい方がまれに他のローンで住宅ローンの返済に
当てている人がいますが、そういった場合でどうしてもマイホームを
手放したくない。という人はこの方法があります。
 
 
最後は住宅を売却する方法ですが、せっかく手に入れたマイホームを
手放すことになってしまいます。
 
 
マイホームを売却して住宅ローンの残高を返済できればいいのですが、
売却価格が住宅ローンの残高より低い金額で住宅ローンを返済しきれない
場合があります。
 
この場合は、「任意売却」という形での売却になります。
 
 
住宅ローンの返済額を下げたいと、借り換えを考えるのもいいですが、
「今だけ」ではなく、最後まで返済出来るのかを早いうちに考えておかないと
退職後住宅ローンが返せなくなった。となるともう手遅れになってしまいますので
どの方法が一番いいのかをよく検討しましょう。
 
相談を受けていると、今まで払ってきたのでマイホームを手放したくないと
言われる方は非常に多いです。
 
でも、例えば今の住宅ローンの残高が3000万円でマイホームの売却
評価格が2000万円の場合、今から同じ中古住宅を購入する方より
1000万円も多く払わないといけない事になります。
 
当然、その額をずっと払っていけるのであればいいのですが、その支払が
70歳を超えるようであれば、やはり早い目に手を打つべきです。
 
在職中ですと、対策はいくらでもありますが定年後は対策が限られてきます。
 
 
住宅ローンの返済に困った場合は、色々な対応方法がありますので、
一人で考えず気軽にご相談ください。
 
電話での相談も対応可能です。