最近は、海外の情勢が良くないので、
国内旅行が人気のようですね。
温泉に行ってどんなに癒されても、
家に帰った方がリラックスできたりして、
「やっぱり我が家が一番!」となるのが、
日本人の島国根性なのでしょうか。
住宅ローンの相談を受けていてもそうです。
どんなに返済に困られている方でも「マイホームは手放したくない」とおっしゃる方が非常に多いのです。
私もせっかく手に入れた家を手放してほしくはありません。
そのために、いろんな角度から手段を考えご提案させていただいております。
ですが、どこに相談に行かれても、私と同じような対応になるかというと、
そうではありません。
相談する相手の専門性によってこたえが全く違うのです。
例えば、
・不動産会社に相談
一番に任意売却をすすめられます。家を売ったお金をローンの残額にあてるという方法です。家が思い通りの値段で売れればいいのですが、住宅ローンの残高よりも低い価格で売れてしまった場合、住宅ローンを返済しきれない結果になります。
・司法書士に相談
多くの場合は、不動産会社を紹介されて、上記の通り任意売却となります。
・弁護士に相談
自己破産をすすめられるケースが多いです。破産の条件は財産を持っていないことなので、やはり家を売るはめになります。
・銀行に相談
今は終わっている制度なのですが、モラトリアム法を適用してもらえる可能性が高いです。これは返済期間延長の対応で、3年間は利息のみの支払いといった猶予をもらえます。ただし、これをすると今後の返済額が増えますし、借り換えも難しくなります。3年後の安定収入が見込めない場合はおすすめできません。
・FPに相談
住宅ローンの借り換えで、返済額をおさえるといったお手伝いをしてくれると思います。ただし、少し問題がある場合は、それ以上のアドバイスはもらえません。
といった流れで、FP以外は家を売る方向にもっていかれる可能性が高いです。
これではマイホームを手放すことが前提になってしまいますよね。
また、FPに相談して借り換えを考えようと思われた方も、
「その前に、今月の返済が厳しいからカードローンでやりくりしよう」
なんてその場しのぎの行動だけはやめてください。
信用条件が悪くなって手が打ちにくくなってしまいますので。
問題は少ないうちにクリアするのが賢明です
しかしながら、もし住宅ローン以外にもローンがあり、返済に困っているのであれば、一度ご相談ください。
そんなケースであっても、家を守る方法はなきにしもあらずです。
実際、住宅ローン(月13万円)以外に、教育ローン(月7万円)、カードローン(月2万円)があって、返済に苦しんでいた方が、返済額をおさえることで家を手放さずに済んだケースもあります。
この案件の相談先が銀行や不動産会社、弁護士だったら……。
まったく違う人生が待っていたはずです。
相談する相手を選ぶことは大切ですよね。
実は先日、お客様に「弁護士さんに相談していたのですが、こちらで話を聞いて本当によかったです」と感謝の言葉を頂きました。
管轄外? と思われるかもしれませんが離婚の相談です。
最近、離婚をされる方の相談が増えているのです。
婚姻関係が続く場合は、家は共有財産。
しかし、別れるとなると、色々難題が出てきます。
まずは名義の問題。この方の場合は、離婚の話はついているのだけど、住宅ローンの名義は夫なので、家を出て行ってくれないとのことでした。
話をお聞きしながら、どうすれば奥様名義で住宅ローンの借り換えまでもっていけるかアドバイスをしました。
一時間少しの相談後、お客様も整理できたのか安堵の表情を浮かべられ、そして、お礼の言葉を頂きました。
困っているのは、住宅ローンの名義の問題なのに、
弁護士さんは、慰謝料や教育費のお金の話しかしてくれなかったそうです。
確かに、弁護士さんは依頼者の権利を守ることが仕事ですから、仕方ありませんよね。
離婚問題でも、相続の問題でも、住宅ローンの実務がからむことでしたら、私になんでもご相談ください。
餅は餅屋。住宅ローンのことは専門家に任せるのが一番です。
私にお客様の生活の場である家を守るお手伝いをさせてください。